神亀酒造株式会社
嘉永元年(1848年)創業
埼玉県蓮田市

「一升の酒、一生飲んで頂ける酒を、一生懸命提供する」神亀酒造は江戸時代末期の嘉永元年(1848年)創業。当時の屋号は伊勢屋本店でした。昭和62年(1987年)には、仕込む酒のすべてを純米酒に転換。戦後初の全量純米蔵に。
「神亀」は、かつて蔵の裏手にあった「天神池」に棲むという「神の使いの亀」に因んだ銘柄名。「ひこ孫」とは曽孫の意、三年以上の熟成を経た酒に冠らせる銘柄です。
「とにかく良い米を。」と求め続けて、有機栽培の酒米を使い始めましたが、仕込んでみると、醗酵の経過も、酒の生命力も全然違う。「酒は、米から。」という事実を再認識することになりました。
時間による熟成が加わることで、酒の味はさらに豊穣なものへと開花していきます。これからも、米の良さが伝わるような、じっくりと熟成させた豊かな味わいをお届けしたいと思います。
私が、この道(酒屋)に入って間もないころ、お店の未来について考え彷徨っていたときに初めて突撃したのが神亀酒造でした。先代の「小河原良征」さんにアポなしで訪問させていただき(当時で既に有名な蔵だったので、アポすら取れないだろうし、こんなバカ造にわざわざ時間を空けていただくのも恐縮だなと思っていたし、もし突撃して立ち話でもしてくれたらなんて思っていたので)お話ししてくれたのが嬉しかったのを思い出します。最初は卸してくださいなんてとてもじゃないけど言えず、ただただ私を知ってもらうだけ。(先代は無口なもので、ずっと緊張。)近いので何度も通っているうちに宮崎のマンゴーの話になって、「ちょっと待ってろと」。宮崎マンゴーと1枚の紙を持って現れて、宮崎マンゴーの現物を見ながら、「はい」みたいな感じで渡されたのが【注文書】!!一生忘れられない出来事で、あれがあったからこそ今があります。本当に一生感謝してもしきれません。
追伸:ちなみにマンゴーは貰えませんでした。。。